「あなたにとって一番大事なものは何ですか?」と問われたとき、多分ほとんどの人は「“いのち”です」と答えることと思います。
それはそうです。“いのち”が無くなったら生きていられませんから・・・
生きとし生けるものは、“いのち”のおかげで生きています。
いや、生かされています。
では、“いのち”とは何でしょう。
大抵は「命」として、
【生物の生きてゆく原動力, 生命力(広辞苑)】
【生物を生かしていく根源的な力, 生命(大辞林)】
のように解釈されると思います。
“いのち”は、
一般的には
【大自然が有する生体秩序形成・維持機能】
より本質的には、生物に限らず、万有に遍く作用している
【自然界の秩序形成・維持機能】
と定義できます。
全てのものは、この“いのち”のはたらきに支えられ、
自然(じねん)の一部として、一時的にこの世に存在しているのです。
“いのち”は物質ではありません。
“いのち”は、大自然のはたらきであり、力であり、エネルギーです。
その本体は何でしょうか?
「空」というヒントを残しておきましょう。
色即是空 空即是色の空です。
“いのち”はいつからあるのでしょうか?
“いのち”は宇宙誕生の当初からあると言って差支えないでしょう。
そもそも、宇宙を誕生させたエネルギーも、この“いのち”なのでしょうね。
“いのち”は宇宙の秩序と調和と進化を司り、 生命体の発生と同時に生体の秩序形成・維持をも司り、
万物の実体としてずっとはたらき続けているのです。
“いのち”の本質は・・・
【普遍性/つながり/動的平衡/可変的/循環/】
これらの要素は、“いのち”の本質的複合属性として内在しています。